しいたけが湿っている!買ったばかりなのに、もうダメかもしれないって思っていませんか?
しいたけが湿ったり、黒っぽくなったりピンクやオレンジ色に変色していても、必ずしも食べられないというわけではありませんよ。
しいたけの扱いでお困りなら、対処法を覚えてすぐに解決しましょう。
しいたけが湿るのは自然なこと?湿ったときの正しい対処法
食品が湿ると、食べられないと感じることがありますね。
実はしいたけの湿りは、しいたけ自身の呼吸によるもので、自然に水分が出ることがありますが、これは食べても全く問題ありません。
もし水分が現れたら、水で洗うのではなく、キッチンペーパーで優しく拭き取るといいでしょう。
ただし、外見やにおいがいつもと違うと感じたら、そのしいたけは注意が必要です。
しいたけをはじめとするキノコは、新鮮なものでもしっかり加熱しないと消化に悪いことがあります。
しいたけの湿気はしいたけの呼吸が原因
しいたけが少し湿っていても、食べて大丈夫です。
しいたけが袋の中で呼吸することで水分が出ますが、これによって鮮度が少し落ちることはあっても、食べるのには問題ないんです。
袋が密封されていると湿度が高くなりがちですが、袋を少し開けて保存することで、しいたけを良い状態で保つことができます。
濡れたしいたけの適切な取り扱い方法
対処法
・キッチンペーパーで表面の水分をそっと拭き取ります。
・しいたけを切って、断面を確認してみましょう。
・十分に加熱してから調理します。
キノコは水洗いすると風味が損なわれるので、できるだけ避けてください。
特に汚れが気になるときは、少し湿らせて絞ったキッチンペーパーで軽く拭くだけにしましょう。
しいたけを切って中が白ければ、安心して食べられます。
しかし、外見が普通でも中が黒く変色していることがあるので、安全のためには切って中をチェックすることが大切です。
キノコにはタンパク質を分解する酵素が含まれており、生で食べると消化不良を起こすことがあります。
これらの酵素は80〜100℃で破壊されるため、しっかりと加熱して調理する必要があります。
しいたけが濡れているということは、鮮度が落ちているかもしれませんから、通常よりも少し長めに加熱することをお勧めします。
しいたけの避けるべき状態って?白いのはカビのサイン?
しいたけから暗い液体がにじんでいたら、それは腐敗しているサインです。
この状態のしいたけを食べると、腹痛や下痢、嘔吐などの症状を引き起こす可能性があるので、食べるのは避けましょう。
しいたけを買ってきたら、傘の内側や柄が少し黒くなっていることがありますが、これは空気に触れることで起こる自然な酸化現象なので、安心して食べて大丈夫です。
しかし、しいたけ全体が黒くなっていたり、白い粉が見える場合は注意が必要です。白い粉がある場合は、その見た目と臭いをしっかり確認してください。
しいたけが赤やピンク、オレンジ色に変色しているときは、特に心配する必要はありません。
食べない方が良い見た目と臭いについて
見た目
・青や緑のカビが生えている
・表面や裏側、柄が全体的に黒く変色している
これらの状態のしいたけは、食べない方が安全です。
臭い
・酸っぱい臭いがする
・アンモニアのような臭いがする
・カビ臭がする
これらの異常な臭いがする場合は、何かおかしいとすぐに気づけます。
おかしいと感じたら、そのしいたけは食べないほうがいいでしょう。
しいたけが黒くなるのはなぜ?原因と色別の対処法
しいたけが黒くなるのは、アミノ酸の一種であるチロシンが空気中の酸素と反応してメラニンなどの色素に変わるからです。
傘の内側や茎が黒や茶色に見えても、これは全く問題なく食べられます。
色が気になるときは、カレーやシチューなど色の濃い料理に使うといいでしょう。
茶色や黒以外の色変化について
・傘の表面に白いふわふわしたものが見える場合
・白い粉がついている場合
・ピンク、赤、オレンジ色に変色している場合
白いふわふわしたものは、冷蔵されたしいたけによく見られる空気中の菌糸が原因です。
食べることはできますが、気になる場合は拭き取っても大丈夫です。
白い粉は、しいたけ自体の糖質が原因で生じるマニマットという物質です。
通常は安全に食べられますが、しいたけがぬめっていたり異臭がある場合は避けた方が良いでしょう。
ピンクや赤、オレンジへの変色もたまにありますが、これは水垢やカビと間違えやすいですね。
この色変化は、チロシンが酸化してチロナーゼという酵素に変わることが原因ですが、これも食べて問題ないです。
特にしいたけの傘の内側や茎の切り口は、リンゴが空気に触れて茶色くなるのと同じように、色が変わりやすいです。
しいたけの保存方法4つ!天日干しでおいしく長持ち
しいたけの保存にはいくつかの方法があります。
手軽にできる常温保存、冷蔵、そして冷凍が主です。
しいたけを長持ちさせるコツは、水分をためないように気をつけ、しいたけが空気に触れる部分を少なくすることです。
冷凍保存したしいたけは、料理に使うときには解凍せずにそのまま使うと、風味が損なわれません。
少し手間ですが、天日でしいたけを干すと、保存期間が延び、風味やビタミンDもアップしますよ。
常温での保存方法
保存環境:涼しく暗い場所
冬のように気温が低くて湿度も低めの時は、しいたけを常温で保存しても大丈夫です。
直射日光が当たらないようにし、しいたけをキッチンペーパーで包んでから保存袋に入れるのがおすすめです。
湿度が高くならないように袋を少し開けておくか、乾燥剤を加えるとさらに良いです。
冷蔵での保存方法
石づき:そのままでOK
しいたけは冷蔵庫の野菜室で保存するのがベストです。理想の保管温度は約5℃。
しいたけを2〜3個ずつキッチンペーパーで包み、保存袋に入れて、ひだが下になるように(傘の部分を下にして)保管します。
傘を上にして保存すると、胞子が落ちてしいたけが黒ずむ原因になるので、この点には注意が必要です。
冷凍保存について
傘と茎を事前に分けておく
凍った状態で直接調理可能
冷凍したしいたけは、解凍すると風味と水分を失いがちなので、凍ったまま料理に使うのが良いですよ。
丸ごと冷凍したしいたけは、冷凍庫から出してすぐには硬いですが、数分待つと簡単にカットできるようになります。
使いやすいように、使うサイズにカットしてから冷凍しておくと便利です。
冷凍すると食感が柔らかくなり、冷凍焼けのリスクもありますが、しいたけを茹でてから冷凍する方法は食感と風味を保つのに効果的でおすすめです。
しいたけを茹でるときは、約3〜6分が適切で、短時間で十分です。
長く茹でると風味が損なわれるので注意が必要です。
また、茹でた後の茹で汁も捨てずに、製氷皿に入れて冷凍保存すると、後で使えて便利です。
天日干しで保存
・茎と傘を分ける
・傘を下向きに配置する
・夏の強い日差しの時期には2〜3日間、冬季は3〜5日間干す
・薄切りの場合は1日で十分
・直射日光が当たる場所で行う
天日干しをすることで、しいたけは数ヶ月保存できるようになり、生のものよりも旨味とビタミンDが増えます。
ビタミンDは骨を丈夫にし、カルシウムの吸収を助けます。
もしオーブンで乾燥させる方法もありますが、紫外線に当たらないとビタミンDは増えません。
市販の乾燥しいたけを使う場合も、日に1時間ほど干すだけでビタミンDを増やせます。
また、電子レンジで少し加熱してから天日干しにする方法もあり、これは失敗を減らすのに役立ちます。
湿ったしいたけは食べられる? 黒く変色しても大丈夫?まとめ
・湿ったしいたけは自然に水分を放出しているだけで、食用に全く問題ありません。
・しいたけを使う前には、切って断面に白い部分があるか確認しましょう。
・キノコ類は、十分に加熱しないと消化不良を引き起こすことがあるので注意が必要です。
・黒や茶色の液体が出ている場合は、腐敗のサインなので捨てるべきです。
・しいたけが酸化で茶色や黒に変色していても、食べて安全です。
・全体が黒く変色している場合は食べないようにしてください。
・保存するときは、しいたけの水分を拭き取り、空気に触れさせないようにしてください
・天日干しすることで、しいたけの旨味とビタミンDが増します。
しいたけの湿気は自然な呼吸によるもので心配はいりません。
キノコは洗うよりも拭き取る方が良く、使用前には断面をチェックし、しっかり加熱してください。
変色していても多くは酸化の結果であり、安全に食べられますが、白い斑点がある場合はカビの可能性も考慮し、見た目と臭いもチェックが必要です。
しいたけを適切に保存し、長く美味しく楽しみましょう。