軽くて丈夫なアルミ弁当。
幼稚園でアルミ製を指定されることもありますね。
軽くて丈夫、子供でも使いやすいので、子供向けのキャラクターが書いてある商品もたくさん発売されています。
しかし、毎日使っているうちに黒ずんだり、白くなってしまったり。
せっかく丈夫で長持ちするのに、見た目が悪くなってしまってはテンションが下がってします。
ここでは、そんなアルミのお弁当箱を復活させる方法、黒くならないための予防策をお伝えします。
また、アルミ製のメリット、注意点などにも触れていきます。
アルミ弁当箱の黒ずみを何とかしたい!方法は?
アルミは金属で出来ているので、一緒にするものによって成分が化学変化してしまうんです。
アルカリ性のものには非常に弱く、黒ずみの原因になります。
黒くなったからといって、身体に大きな影響はないようですが、黒ずみの根本的な原因は“腐食”ですから、気持ちのいいものではありませんね。
重曹などのアルカリ性の洗剤で洗ったり、摩擦により膜が剥がれてしまい、水酸化アルミニウムという成分になり、白っぽいさびができてしまうこともあります。
そうなった場合、どうすればいいのか?
化学変化による変色ですから、“頑張ってゴシゴシこする!”では残念ながら色は戻りません…。
一時的に色は落ちるかもしれませんが、表面を傷つけてしまっているので、すぐに色は戻ってしまいます。逆に、傷の部分がさびたり、汚れが溜まりやすくなってしまうことも考えられます。
ここでは、アルミ弁当箱の扱いについて、OK◎か?NG×か?の方法をいくつかご紹介します。
アルミ弁当箱に漂白剤はOK?NG?
答えはNG!
漂白剤につければスッキリするはず!と思ってしまいそうですが、漂白剤の使用は絶対にNG。
塩素系・酸素系、どちらの漂白剤も金属には使用できません。
塩素系の漂白剤につけると、アルミがさびてしまい、白い粉がついたような状態になります。
他の物を漂白するときに間違ってついてしまうことがないようにも気をつけたいところです。
アルミ弁当箱は食洗器OK?NG?
こちらも答えはNG!
食洗機用の洗剤は、多くの製品がアルカリ性に作られています。
アルミは、基本的にさびや色うつりに強いのですが、アルカリ性のものには弱く、アルミの表面を守っているアルマイトという物質が溶けてしまいまい、黒ずみの原因になってしまうんです。
アルミ弁当箱が変色してしまったら
間違って漂白剤がかかってしまった!
うっかり食洗機に入れてしまった!
という時は、少しであれば修復する可能性があります。
アルカリ性に傾いてしまったアルミを、酸性に戻せばOK!
アルミの成分が酸化して、黒くなってしまった場合、酸性のもので落とすことができます。
お酢やレモン汁で洗うと元通り。
ただ、そのままにしておくとアルミを保護している膜も落ちてしまっているため、またすぐに黒ずんでしまいます。
汚れを取ったあと、お米のとぎ汁や野菜の切れ端を煮た汁にくぐらせて、アルミを守っている膜を復活させてあげると、綺麗な状態を保ちやすくなります。
白くなってしまった場合も同様に、酸性の状態に戻してあげれば大丈夫です。
ただ、長いあいだ食洗機で洗っていたためにもうボロボロ…となってしまっている場合、残念ながら復活することは厳しいかもしれません。少しであれば酸性で汚れ落とし+膜作りをしてあげることで、復活の可能性があります。
アルミ弁当箱のメリット
アルミのメリットは、なんといっても軽くて丈夫なこと。
落としたりぶつけたりしても大丈夫ですし、シンプルな作りで子供でも開け閉めしやすいので、小さいお子さんのお弁当デビューにはうってつけ。
医療用に使われるくらい清潔で、ゴムパッキンなどもないので、プラスチック製に比べて油汚れが落としやすく、臭いうつりや色うつりしにくいのもママには嬉しいところです。
また、熱伝導性に優れているので、保温器を使う幼稚園などでは、アルミ指定をされることが多いようです。
アルミ弁当箱の使い方で気を付けること
先ほどの、漂白剤や食洗機の使用がNGなことに加え、レンジもNGです。
レンジで温めると、発火したり火花が飛び散ったりすることがあるので、大変危険。絶対に避けたいところです。
また、アルミ弁当箱のデメリットとして、ご飯がくっつきやすいことが挙げられますが、ご飯を入れる前に食用油を薄く塗ったり、おにぎりにしてラップでくるんで入れることでご飯のくっつきを防ぐことができます。
水っぽいおかずを入れた時に汁が漏れる可能性がありますが、それも、ランチベルトをしたり、100均やホームセンターで売っている、ゴム製のパッキンを蓋の裏に貼ることである程度予防することができますよ(*´▽`*)
フタの裏側にこれをくっつけると、汁漏れ防止になるんです(サイズは要確認)
まとめ
今回は、アルミ弁当の黒ずみの原因、予防・復活策を、OKとNGに分けてご紹介しました。
アルミにアルカリ性はNG!黒ずみや白くなる原因になってしまいます。
逆に酸性に戻せば色も戻ります。
せっかく丈夫なアルミ弁当箱ですから、なるべくきれいに、長く使いたいですよね。
この方法、雪平鍋のようなアルミ鍋にも応用できるのでぜひ試してみてください。